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1992.02.28
【石橋江戸神輿】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:下野市
- 区分:無形文化財(工芸技術)
- 種類:指定
(いしばしえどみこし)
●指定年月日
平成4年2月28日指定
●所在地
下野市石橋
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
小川政次

●文化財概要
本県の神輿はそのほとんどが江戸系神輿であり、これらの神輿製作にあたった職人は宮大工で、特に神輿づくりを専門とする神輿師である。
小川政次は昭和20年、県下の江戸神輿づくりの伝統技能を継承する父の小川新三郎(初代宝珠三朗)のもとで宮大工としての修行を積み、昭和25年に関東の神輿師として知られた千葉県市川市の浅子周慶に師事し、昭和32年には父の後を受け二代目宝珠三朗守政を名乗り下野市(旧石橋町)に江戸神輿、神仏具製作販売のため宝珠道を設立、今日に至る。
この間、伝統的神輿製作技術の練磨に努力し、次の技術については卓越した力を発揮し、業界から高く評価されている。
1 神輿の組立技能
2 神輿の屋根づくりの技法
3 普及型神輿の考案開発
本県においては、宮壱会の大神輿をはじめとして、宇都宮二荒山神社の大神輿修理を手がけたほか、地域文化遺産として県内各地の神輿の製作修理にあたっている。他県においても、茨城県古河市の市民号、日立市の市民号などの大神輿の製作にあたった。
また、本県の伝統的手仕事の保存と伝承のため設立された下野手仕事会会長をはじめとして関東甲信越手仕事会副会長などを歴任し、伝統工芸の保存と伝承及び振興に寄与している。平成2年に栃木県知事より卓越した技能者として表彰されている。また、地域産業振興功労者としても表彰されている。
