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1986.06.06
【下野七廻り鏡塚古墳出土品】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:栃木市
- 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
- 種類:指定
(しもつけななまわりかがみづかこふんしゅつどひん)
●指定年月日
昭和61年6月6日指定
●所在地
●アクセス方法
JR両毛線大平下駅から約2㎞、車で約3分・東武日光線新大平下駅から約3.5km、車で約6分
●公開状況
公開(有料)
おおひら歴史民俗資料館内に展示(月曜休館)
●所有者又は管理者
栃木市
●文化財概要
昭和44年4月13日、宅地造成工事によって発見された下野七廻り鏡塚古墳は、旧大平町及び県教育委員会等の関係機関によって発掘調査が数回にわたり実施され、その結果、古墳基底部と推定された箇所より我が国最大といわれる舟形木棺や組合せ木棺が発見された。
古墳は高さが5m前後、直径が約30mの円墳で、巾5~7mの周溝がめぐっていた。木棺は5m以上の深さにあたる位置から涌水のある青色粘土層に掘りこまれた状態で発見された。
木棺は初めて全貌が明らかになった例として貴重である。組合せ木棺はヒノキ材であった。
副葬品についても、刀身・鞘・把木・三輪玉から成る大刀、黒漆塗弓、柄・石突の完存する矛、篦(の)の残る鉄鏃など湧水の影響を受けて、木製の部位や靱の皮革部、毛編物残欠など、これまでの古墳出土遺品ではその細部を把握できなかった遺品も良く遺存している。