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とちぎの文化財

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2011.03.30

【佐野天明鋳物生産用具 附 製品、文書】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:佐野市
  • 区分:有形民俗文化財
  • 種類:指定

(さのてんみょういものせいさんようぐ つけたり せいひん もんじょ)

●指定年月日

平成23年3月30日指定

所在地

佐野市大祝町

アクセス方法

佐野駅から徒歩5分

公開状況  

随時

所有者又は管理者

個人所有

●文化財概要

 鋳物は、溶鉄を鋳型に注ぎ入れて、固めて製品とするもので、鋳型の製作には様々な技法があり、生産工程も異なる。
 若林家は、現在でも、惣型削り式、型ごめ中子式、蝋型などの伝統的な鋳造法を伝えている。それぞれの各工程で用いられる道具類として、溶解用のコシキ類や、梵鐘や擬宝珠などを製作する時に用いられる「型」が大小多数保存されており、これらは佐野天明鋳物を語る上で欠くことのできないものである。併せて、羽釜、鍬先などの製品、「寸法帳」「鋳物製造控帳」「鋳物賣揚帳」などの若林家の製品や販売の実態を知ることができる文書も保存されている。
 現在、佐野鋳物工業組合に入っているのは8軒で、そのうち伝統的な方法を用いているのは3軒だけある。このように佐野天明鋳物を継承していくものが減少しているなかで、若林家に伝存している佐野天明鋳物生産用具は、製品及び関連文書とともに佐野天明鋳物の技術とその歴史を伝えるものとして貴重である。