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とちぎの文化財

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2014.03.18

【唐沢山城跡】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:佐野市
  • 区分:記念物(史跡)
  • 種類:指定

(からさわやまじょうあと)

●指定年月日

平成26年3月18日指定

所在地

佐野市富士町、佐野市栃本町

アクセス方法

東武佐野線田沼駅から車で10分。

公開状況  

公開

所有者又は管理者

佐野市(管理団体)、唐沢山神社ほか

●文化財概要

 佐野市街地北方に位置する唐沢山山頂を主郭として、一体に郭を配する山城。広大な城域を有し、山頂部の唐沢山神社周辺には、関東では数少ない織豊期の高石垣があり、山麓部には領主居館跡をはじめとする屋敷群が良好な状態で残る。
 築城は藤原秀郷という伝承が残るが、史料からは15世紀後半に存在していたことがわかる。境目の城として関東管領上杉氏と古河公方足利氏の抗争以来、戦国時代を通じて様々な抗争の舞台となる。
天正20年(1592)に豊臣秀吉の家臣の子富田信種(後の佐野信吉)が佐野房綱(天徳寺宝衍)の養子になったことを契機に織豊系城郭として整備されたと考えられる。慶長年間に佐野信吉が現在の佐野駅北側にある佐野城跡に本城を移したことで廃城となった。
 遺構は山頂部から山麓まで広範囲に残されており、山頂部には織豊期の高石垣、山腹には中世山城期の曲輪や堀切、山麓には大規模な堀や土塁を伴う複数の屋敷跡が見つかっている。
 中世山城から何段階かの改変を受け、織豊系城郭として整備される過程が読み取れることで、中世城郭の変遷を知る良好な資料である。