（ほうきょういんとう）

●指定年月日

昭和49年2月19日指定

●所在地

日光市上野島

●アクセス方法

●公開状況　　

●所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

宝篋印塔　一基　高さ85･0センチ
中禅寺湖内の上野島に建つ宝篋印塔である。
方形台石の上に反花基礎・塔身・笠の各部をのせているが、相輪を欠いている。笠は下端に二段の段型をとり、上端の段型は五段で、最上段は側面を輪廓でニ区に分け露盤としている。隅飾は三隅がすでに
大部分が欠損している。反花座の側面は輪郭をもって二区に分け、区間に格狭間をつくり、反花は蓮弁を刻出している。
　基礎の側面に「康永２年（１３４１）６月１５日」の銘があり、塔身の四辺には金剛界四仏（阿■、宝生・阿弥陀・不空成就）の梵字を陰刻している。
反花の様式、背の低い隅飾に時代及び関東地方の宝篋印塔の特徴を見ることができる。