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とちぎの文化財

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1993.09.03

【寛元二年銘の板碑】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:矢板市
  • 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
  • 種類:指定

(かんげんにねんめいのいたび)

●指定年月日

平成5年9月3日指定

所在地

矢板市片岡

アクセス方法

JR矢板駅よりタクシーで10分・矢板インターより車で7分

公開状況  

公開
明本寺境内に所在

所有者又は管理者

矢板市

●文化財概要

高さ59cm、幅20cm、厚さ2cm、石質 緑泥片岩 主尊 弥陀種子
 本石碑は、昭和8年1月16日、矢板市片岡字前岡地内の通称和田坪という墓地に隣接した道路改修の工事中、発掘されたものである。工事の際、数基の板碑が掘り出されたが、欠損箇所が多いため完形の本碑を除いて埋め戻したという。
 本碑は発見後、郷土史家土屋喜四郎氏から矢板市に寄贈され、明本寺檀家の墓地脇から発見された経緯により、現在、同寺院の小堂に安置されている。
 秩父産の緑泥片岩(青石)で造られ、梵字の種子を主尊としたものである。高さ59cm、幅は二条線辺りで20cm・基礎上端で21cm、厚さ2cmである。塔身部の梵字種子の右脇下に「寛元二甲辰」、同左脇下に「十一月 日」と刻んでいる。
 本碑は表面が磨耗しているため、年号月日の判読がやや難しいが、全国的にみて極めて数の少ない「初発期板碑」であることに、歴史的価値がある。