（じげんだいしのぼせき）

●指定年月日

昭和49年2月19日指定

●所在地

日光市上野島

●アクセス方法

●公開状況　　

●所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

　高さ200.0センチ、中善寺湖内にある上野島にある石造層塔である。
　低い方形基壇の上に亀腹風の基礎をのせ、四重軸部の上に伏鉢と露盤をもつ厚みのある最上層屋根をのせている。この最上層屋根はその大きさから勝道上人の墓石のものとみられ、この墓石の四重屋根と五重屋根とみられるものが近くにあったことから、層級は五重（五重塔）推定される。
　墓石は、安山岩を用いており、相輪を失っているが、多くの輪部と屋根を持ち、初重軸部には「承應の三甲午年（１６５４）10月５日沙門恵海敬白」銘があり、江戸時代初期から中期初頭の石造層塔として代表的な形態であり、同時代の様式の一標準として貴重である。