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とちぎの文化財

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1999.12.01

【旧青木家那須別邸】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:那須塩原市
  • 区分:有形文化財(建造物)
  • 種類:指定

(きゅうあおきけなすべってい)

●指定年月日

平成11年12月1日指定

所在地

那須塩原市青木字大輪地原

アクセス方法

JR黒磯駅から約9㎞

公開状況  

公開(有料)
道の駅「明治の森・黒磯」に隣接

所有者又は管理者

栃木県

●文化財概要

 旧青木家那須別邸は、明治時代に活躍した外交官、青木周蔵が自分の農場内に明治21年に建築した洋風別荘で、我が国の近代化の歴史を今に伝える貴重な文化遺産である。
 設計者は松ヶ崎萬長で、軸組全体がドイツの木造建築の一般的な架構と同様の構成をみせている。中央棟の屋根裏部屋を構成する壁と小屋組にはドイツで半小屋裏と呼ばれる架構法が採用されている。さらに、西棟の小屋組にはローマントラスの原型といわれる吊束 首組が採用されている。また、屋根のつくりは独特の意匠が用いられている。これはハンマービームトラスの手法をモチーフに構成したもので、ドイツの木造建築によく用いられていたものである。マンサード風の屋根に和風的で自然に溶け込むことを意図したようなドーマーウインドウ(屋根窓)を穿ち、さらに飾り柵をイメージさせる展望台の手すりを廻している。外壁は、我が国では例のない蔦型及び鱗型の人造スレート板貼りで覆い、部材の軽快さに、さりげない厳格な重さを加味して、個性を主張している。
 栃木県が平成8年から10年にかけて大規模な保存修理事業を行い、現在は、道の駅「明治の森・黒磯」の中核施設「とちぎ明治の森記念館」として広く一般公開されている。