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とちぎの文化財

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1996.01.16

【木造 如来坐像(伝薬師如来坐像)】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:宇都宮市
  • 区分:有形文化財(彫刻)
  • 種類:指定

(もくぞうにょらいざぞう)

●指定年月日

平成8年1月16日指定

所在地

宇都宮市下田原町

アクセス方法

JR岡本駅より、西へ車で10分

公開状況  

公開
常時(要確認)

所有者又は管理者

薬師堂護持会

●文化財概要

下田原にあった真言宗密興寺本尊として南北朝時代の至徳2年(1385)に制作された如来坐像と伝えられます。この像は、螺髪の上に天冠台があるので頭部に宝冠をいだいていたと思われます。また、禅定印を結ぶ手首先と後背は他像からの転用と、玉眼は後代にはめ込まれたものとみられます。この時代の宝冠をいだく様式の如来坐像はいずれも阿弥陀如来像であることから、本像ももともとは阿弥陀の印定を結ぶ阿弥陀如来像であったと思われます。本像の作風は14世紀後半、福島県会津地方に作例を残す仏師乗円とその一派に通づるところがある。頭部内面に墨書で「密興寺本尊 広隆寺大仏師大蔵卿法眼真慶作 至徳二年乙丑十月八日」とあり、南北朝時代の基準作として重要な文化財です。*大蔵卿=中世においては仏師の肩書き。この銘記は本像が初見。*像高ー68.5㎝