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とちぎの文化財

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2013.03.29

【杉田酒造大谷石蔵】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:小山市
  • 区分:有形文化財(建造物)
  • 種類:登録

(すぎたしゅぞうおおやいしぐら)

●指定年月日

平成25年3月29日指定

所在地

小山市大字上泉字本沢

アクセス方法

小山駅から車で15分

公開状況  

随時
所有者と応相談

所有者又は管理者

杉田酒造株式会社

●文化財概要

 杉田酒造は小山駅の西約7キロにある。大谷石蔵は昭和21~22年に建設された。
 おおむね梁間3.5間×桁行き5.5間の大谷石蔵で、屋根は切妻造り鉄板葺き(鉄板はぜ折銀色塗装仕上げ)、軒天は化粧垂木である。屋根の南側は貯蔵蔵の梁間方向に接続しており、木製建具の片開き出入り口が貯蔵蔵北側に1か所設けられている。
 外壁に特徴があり、コンクリート基礎より5尺程までが大谷石(900×300×15㎜)の、のみ切り仕上げの整層切石積みで、上部に高さ5尺ほどの木造真壁(土壁漆喰仕上げ)があり、幅3尺の板戸の引き分け窓が北側2か所、東側に1か所設けられている。北側にのみ、おおむね3等分の位置に2か所、高さ8尺で、出幅が3尺の大谷石の控え壁がある。
 内部はコンクリートの床面に外壁に沿って1尺5寸ほど内側に室のコンクリート基礎跡が残り、外壁との間に断熱材としてもみ殻が詰められていたと伝えられる。小屋組は1間おきに梁間3.5間の洋風トラス(キングポスト)で、上部に3尺ピッチで母屋をのせて鉄板屋根を葺いている。
 戦後の食糧難の時代に米の代用植物として栃木県でも栽培されていたサツマイモを原料として焼酎を製造した事による。