（しほんたんいさいれいもうちゅうぎょがちょう）

●指定年月日

昭和47年10月24日指定

●所在地

足利市緑町

●アクセス方法

ＪＲ足利駅から車で約10分（草雲美術館）

●公開状況　　

公開
公開（不定期）

●所有者又は管理者

足利市

●文化財概要

縦２２．６cm　横１６．０cm　渡辺　崋山筆
　■毛帖、虫魚帖の二帖であり、■毛帖にはハト、カモ、ネズミ、海産魚介類等が七十頁に、虫魚帖には植物、小動物、昆虫類、キノコ等が四十七頁にわたりスケッチされている。両帖とも墨画でそのほとんどに淡彩がほどこされており、ところどころに写生した時の年（干支）と月または月日が記入され、その題材の和名、漢名方言等も書かれている記された干支により、この作品は作者が４６歳から４９歳頃に描いたことが知られる。柔軟なあたたかみのある描線と、西洋画より学んだ陰影をもった鋭い筆致による生き生きした写生画で、作者独自の画境を示している。崋山晩年の写生画として貴重である。この写生帖は、崋山の没後妹の嫁ぎ先から田崎草雲が入手したもので、草雲の写生画もついている。