（けんほんちょしょくおとこまいず）

●指定年月日

昭和38年11月1日指定

●所在地

足利市緑町　早雲美術館

●アクセス方法

●公開状況　　

●所有者又は管理者

個人所有

●文化財概要

田崎草雲筆、
聨があるが、主眼は勿論、中幅の男舞図である。草雲の大和絵の力量が、どの程度のものであったかを語るものとして、代表的作品と言えよう。そればかりではなく、美人画としては類少なきものの一つである。草雲の名を用いて美人画を想起するものは、皆無と言ってよかろう。艶冶にして高雅、こういう美人画は、南画家万人のよくするところではない。刀のつばに手をかけて、片足を踏み出した気合、あでやかな蝶々模様の衣の裾のひるがえった瞬間の動、静かな花のかんばせの中に澄み通った眼ざし、草雲にしてこの画あるかと嘆賞せざるを得ない。