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●指定年月日

昭和37年2月6日指定

●所在地

宇都宮市星が丘

●アクセス方法

●公開状況　　

●所有者又は管理者

個人所有

●文化財概要

二文人が渓流に架せられた橋上を行く。青嵐は小波を立てながら川面を辷る。岸には釣りを楽しむ風流人をのせた苫舟が一隻ゆれている。その傍らに吸う本の老松が聳え、清風に和して声を立てている。中景の樹間に見える家屋は森閑として客待ち顔である。右手には突兀たる山が重なり、或いは松林を見せ或いは瀑布を落下させ、雲烟をただよわせて、一大景観をつくっている。擦筆の披麻と秀潤なる点苔に掩われた岩肌には南画独特の柔らかな味が感じられる。靄厓は「沈石田の画法に傚う」と記している。