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1993.02.19
【一瓶塚稲荷神社本殿】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:佐野市
- 区分:有形文化財(建造物)
- 種類:指定
(いっぺいづかいなりじんじゃほんでん)
●指定年月日
平成5年2月19日指定
●所在地
●アクセス方法
東武鉄道佐野線田沼駅下車
●公開状況
●所有者又は管理者
一瓶塚稲荷神社
●文化財概要
一瓶塚稲荷神社の前身は、藤原秀郷が天慶5年(942)に創立した五社稲荷の一つで、当初は唐沢城南の富士村(佐野市)に在ったとされる。現在地に勧請されたのは文治2年(1186)で、佐野成俊が唐沢城を再興した際、城の後口の固めとして塚を築き社殿を創建したとによる。塚の築造にあたったは、領民が瓶に土を入れて運んだため、一瓶塚の名が起こったと伝えられている。社殿は創建以来幾度か再建されているが、現存する棟札によれば安永7年(1778)に再建があり、亀腹から造り直したことや「大工 片柳助治郎」の名がこの棟札によって知られている。社殿はその後も寛政3年(1791)年と天保5年(1834)の二度にわたって火災に遭ったものの、いずれも本殿だけは類災を免れたと伝えられる。なお、現存する拝殿は安政3年(1856)の棟上であることが棟札によって確認できる。
本殿は全体としてほぼ創建当初の状態を留めており、一間社としては規模も大きく、特に屋根架構は雄大であり、彫刻の質も高く、建築の装飾化(彫刻化)が最高潮に達した時期の社寺建築の水準を示す貴重な遺構である。