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1994.08.23
【五鈷杵】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:那珂川町
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(ごこしょ)
●指定年月日
平成6年8月23日指定
●所在地
●アクセス方法
自家用車・国道293号馬頭町市街地を黒羽方面へ100m。バス・JR烏山駅からJRバス馬頭行で馬頭院前で下車徒歩5分
●公開状況
事前に要相談
●所有者又は管理者
馬頭院
●文化財概要
馬頭院第一世光宝上人が鎌倉時代初期に京都より持参したとの伝承がある。
金剛杵の中で五鈷は五智を表し、密教では重要な意味をもつ。もとはインドの武器で、ヒンズー教の最高神インドラの持ち物であったが、やがて密教の法具として受容され、行者の煩悩を破砕する象徴となったものである。修法の際に行者が手に執り、諸尊と同じ所作を行うことによって成仏への道を開く重要な法具である。
把の中央に楕円形の大形鬼目を四方に配し、その両側に単弁八葉の蓮弁体を三線の約条で締め、蕊を線刻している。特徴的なのは、脇鈷の先端から嘴形にかけて、漸次太くつくるところであろう。中鈷は、断面四角であるが、各面に匙面を深く取っている。把部に比して、鈷部が大きく、なかなか精彩のある雄勁な形をしている。
なお、ほぼ同形のものが東京国立博物館に収蔵されている。