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2024.03.21
【佐野の天明鋳物生産用具及び製品】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:佐野市
- 区分:有形民俗文化財
- 種類:指定
(さののてんみょういものせいさんようぐおよびせいひん)
●指定年月日
令和6年3月21日指定
●所在地
宇都宮市睦町
●アクセス方法
東武宇都宮駅より車で約6分
●公開状況
●所有者又は管理者
佐野市
●文化財概要
生産用具 1,522点、 製品 34点
佐野における鋳物生産の起源は、天慶年間(938~947)に遡るとされ、梵鐘や茶の湯釜、農具、生活用品など幅広い製品を鋳造しており、当地で造られた鋳物製品は、佐野の古い地名をつけて「天明鋳物」の名で広く知られている。天明鋳物の生産は、原材料の調整にはじまり、鋳型の製作、鋳型を組んで固定する型合わせ、鉄や銅などの金属材料の溶解、溶かした材料を鋳型に流し込む湯入れ、鋳型から製品を取り出す型ばらし、仕上げの各工程を経て完成となる。
本件は「天命鋳物伝承保存会」と佐野市が協力し、その調査と収集を進めてきたもので、生産の各工程で使用された一連の用具が揃っており、当地で鋳造された主要な製品もあわせて収集されている。
この地域の伝統的な産業を理解する上で貴重であり、我が国における鋳物生産の変遷を考える上で、貴重である。