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  • 【刀〈銘九州日向住国広作/天正十八年庚(刀)弐月吉日平顕長(山姥切)〉】
1962.06.21

【刀〈銘九州日向住国広作/天正十八年庚(刀)弐月吉日平顕長(山姥切)〉】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:足利市
  • 区分:有形文化財(工芸品)
  • 種類:指定

(かたな〈めいきゅうしゅうひゅうがのじゅうくにひろさく/てんしょうじゅうはちねんかのえ(かたな)にがつきちじつたいらのあきなが(やまうばぎり)〉)

●指定年月日

昭和37年6月21日指定

所在地

足利市本城

アクセス方法

JR両毛線足利駅から徒歩約10分

公開状況  

随時

所有者又は管理者

公益財団法人足利市民文化財団

●文化財概要

足利城主長尾顕長(ながおあきなが)のために鍛刀したもので、かつて顕長が北条氏直(ほうじょううじなお)から拝領した備前長船長義(びぜんおさふねながよし)の刀を写したものと伝える。下野国足利において鍛刀したものと推せられ、いわゆる国広の天正打といわれる刀の中で、最も出来の優れた一口。山姥切のいわれは不明である。

寸法・重量 : 長70.3  反2.8  (㎝)
品質・形状 :
鎬造、庵棟、身幅広く、先幅張り、重ね薄く、鎬低く鎬幅狭く、大鋒となり、先反が強い。(しのぎづくり、いおりむね、みはばひろく、さきはばはり、かさねうすく、しのぎひくくしのぎはばせまく、おおきっさきとなり、さきぞりがつよい。)
鍛板目、杢交じり総体に流れごころに肌立ち、ざんぐりとして地景交じり、地沸よくつき、飛焼入り棟焼頻りにかかる。(きたえいため、もくまじりそうたいにながれごころにはだたち、ざんぐりとしてちけいまじり、じにえよくつき、とびやきいりむねやきしきりにかかる。)
刃文総体に湾れ調に箱がかり、互の目交じり大乱となり、足葉繁く、匂口締りごころに沸つき、砂流しかかる。(はもんそうたいにのたれちょうにはこがかり、ぐのめまじりおおみだれとなり、あしようしげく、においぐちしまりごころににえつき、すながしかかる。)
帽子乱れ込み、表裏とも飛焼かかり、先掃きかけて返り、沸つく。(ぼうしみだれこみ、ひょうりともとびやきかかり、さきはきかけてかえり、にえつく。)
彫物、表裏に棒樋を搔通す。(ほりもの、ひょうりにぼうひをかきとおす。)
茎生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。(なかごうぶ、さきくりじり、やすりめすじかい、めくぎあないち)