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とちぎの文化財

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1950.08.29

【刊本成唯識論述記】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(書跡)
  • 種類:指定

(かんぽんじょうゆいしきろんじっき)

●指定年月日

昭和25年8月29日指定

所在地

日光市山内

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

輪王寺

●文化財概要

縦27.5センチ(巻第1)全長245.3センチ
「成唯識論述記」は「唯識論述記」、略称「述記」ともいい、唐窺基(633-682)の撰述である。この述記は唯識教学を組織的に述べ、その大成のものといわれ、全20巻、以後、中国唯識学の根本聖典とされた。
本巻は、平安時代の刊本で13巻を伝えている。開版の年代は明らかではないが、巻第2に養和2年(1182)の墨書があるので、これよりさかのぼる頃の版行と見られる。体裁などの点より見て、おそらく南都において開版されたものと考えられ、わが開版史上、平安時代の版本の貴重な遺存とされるとともに、このように多く伝来するのは珍重である。
各巻の巻首には「天海蔵」の黒印があり、天海蔵の伝来本である。