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とちぎの文化財

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2020.03.31

【大黒岩(含化石チャネル堆積物)】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:那須塩原市
  • 区分:記念物(天然記念物)
  • 種類:指定

(だいこくいわ がんかせきちゃねるたいせきぶつ)

●指定年月日

令和2年3月31日指定

所在地

那須塩原市金沢

アクセス方法

県道30号線の堰場橋(堰場バス停)から塩原ダム方面に約1.2㎞

公開状況  

公開
箒川の河原に所在。増水時は注意。

所有者又は管理者

林野庁

●文化財概要

塩原地域は日本を代表する化石産地のひとつで、特に貝類化石を豊富に産し、カネハラヒオウギ(Chlamys kaneharai)や シオバラザルガイ(Laevicardium shiobarense)など多くの種が、塩原産の化石に基づいて新種として記載されている。貝類化石群集は、沿岸域の冷温系動物群として知られ、塩原動物群と呼ばれる。                                   
 大黒岩は塩原ダムより下流の、箒川と下戸倉沢の合流点付近にある。鹿股沢層の中位に位置し、層厚は約10mで、層理面は不明瞭だが、含礫砂岩と粗粒砂岩の互層からなる。ほぼ全層準から塩原動物群に帰属する典型的な種を産出する。貝類化石のほかに、ここではウニ類やサメ類、植物などの化石が産出している。
 大黒岩から産出する二枚貝化石は、殻が離れていたり、割れていたり、向きがバラバラだったり、重なり合ったりしている。また、大黒岩の含礫砂岩は、よく円磨された礫が普遍的に含まれる。化石の産状や堆積物から、大黒岩に含まれる化石は、別の場所から流されてきて積もったもの(異地性)と考えられる。 大黒岩は当時の海底にできた窪地に、浅海域から流れ込んできた砂礫や貝殻が埋めるようにして形成されたチャネル堆積物である。大黒岩のチャネル堆積物は、浅海域から何度も繰り返し粗粒堆積物が運搬され、堆積することで形成されたと思われる。
 大黒岩は異地性とはいえ、この地域を特徴づける化石を豊富に含んでいる。今後の保護を進めるために、県天然記念物として指定し保存すべきである。指定することにより栃木県の大地の成り立ちについての啓発や、塩原地域の中新統化石が日本の古生物学研究の発展に大きく寄与したこと、学術的な価値が高いことなどを広く知らしめる機会にもなるであろう。