SEARCH
文化財検索
1970.09.01
【宝暦年中政事改正考草案】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:大田原市
- 区分:有形文化財(書跡)
- 種類:指定
(ほうれきねんちゅうせいじかいせいこうそうあん)
●指定年月日
昭和45年9月1日指定
●所在地
●アクセス方法
JR宇都宮線西那須野駅から東野バスで35分、東野黒羽営業所下車。大田原市役所黒羽支所より徒歩20分
●公開状況
公開
芭蕉の館にて常設展示
●所有者又は管理者
大田原市
●文化財概要
本書は、黒羽藩第8代藩主の大関増備(ますとも)が、大関増墨と名乗り、部屋住であった宝暦12年(1762)に著わした黒羽藩政改革のための草案である。
黒羽藩では当時、他借や家中借上げが重なり、困窮苦難つづきであったので、増墨はいまだ部屋住ながら心痛し、他家の倹約令や諸人の話を聞き、「倹約之事」「借金ハ大敵之事」など、倹約中心の33箇条からなる本書を著わした。
増墨は藩主になって増備と改名したが、在位わずか1年で卒去したため、その実を行うことができなかった。後年、第11代藩主大関増業は、深く本書に感激し、表題のない本書を紙で包み上書として「増備公御筆 宝暦年中政事改正考草按 我子孫不可有麁畧 曽孫土佐守増業」としたためた。増業は、本書をもって自らの藩政改革の典拠とした。