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  • 【山金造波文蛭巻 大太刀中身無銘(号 祢々切丸太刀)】
1967.06.15

【山金造波文蛭巻 大太刀中身無銘(号 祢々切丸太刀)】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(工芸品)
  • 種類:指定

(やまがねづくりはもんひるまき おおだちなかみむめい(ごう ねねきりまるたち))

●指定年月日

昭和42年6月15日指定

所在地

日光市山内

アクセス方法

 

公開状況  

公開(有料)
中宮祠宝物館にて常設展示

所有者又は管理者

二荒山神社

●文化財概要

 拵総長337.0センチ 鞘長231.0センチ 柄長107.5センチ 鞘口長径10.7センチ 縁長径10.7センチ 鐔縦12.7センチ 横9.6センチ 厚1.7センチ 蛭巻1.6センチ
 長216.7センチ 反り6.4センチ 元幅5.6センチ 鋒長7.2センチ 元重1.9センチ 茎長10.77センチ 南北朝時代の作
 拵・柄鞘共に下地麻布張り、上を山金で蛭巻し、その間を錆下地で埋めて、表をならし、波文の刷毛目塗を施す。青金具を等間隔に鞘に5個、柄に2個入れる。頭縁・鞘口・青金具・蛭巻などの総金具は山金造り、縁・頭・鐺は花先につくり、猪目透を入れる。鐔は喰出で厚く丸耳。切羽各1枚をつける。刀身、冠落造、庵棟、庵低く、反普通、中鋒、地は大板目流れ、肌立ち、地沸よくつき、湯走、地斑交る。刃文は沸出来、小乱刃に小足、葉頻りに入り、砂流しかかり、上半は匂い口締りごころ、下半は匂淡く、地に淡い飛焼交る。帽子は乱れ込んで掃かけ、先尖りごころにやや乱れて長く返る。鉄はばき付き。
 この太刀は南北朝時代に流行した大太刀の遺例であるが、祢々切太刀は普通の太刀拵と異り、帯取りの足金具がない。しかし又刀拵に見る栗形もなく、喰出鐔を付ける。蛭巻は幅広く、総金具は山金造である。
ここに祢々とは日光山中のねねが沢に棲んでいた。化け物で、この刀は、自然に鞘から抜けてその祢々を切ったという。祢々とは河童のことである。