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とちぎの文化財

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2007.02.06

【巖華園】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:足利市
  • 区分:記念物(名勝)
  • 種類:登録

(がんかえん)

●指定年月日

平成19年2月6日指定

所在地

足利市月谷

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

個人所有

●文化財概要

巖華園は、足利市の市街地北部に所在する。所有者の中島家は源姓足利氏の流れを組む旧家である。本庭園は、江戸時代後期の著名な南画家、谷文晁らが作庭し、その弟子である渡辺崋山が命名したと伝えられる。巖華園は、江戸時代末期以降、知識人に好んで造られた「文人の庭」の様子をよく遺す事例であり、中国の山水画に描かれる風景の雰囲気を模したところに特徴がある。とりわけ、山麓に露頭する自然の岩盤・岩塊を取り入れた仮山と呼ばれる築山は、その名に示すように巌の華の造形を成して独特である。作庭の意図との関係は定かではないが、園内の随所には、近江八景や甲斐の猿橋、厳島など、日本各地の名勝地が見立てられている。
 また、巖華園は、江戸時代末期から第二次世界大戦以後に至るまで、継続して数々の文人墨客が集い、創作・交遊の場として好まれた点で、優れた芸術活動に影響を与えた庭園であり、足利における江戸時代末期以降の庭園文化の展開を知る上で貴重な事例である。
 なお、建造物としては主屋など7棟が登録建造物となっている。