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とちぎの文化財

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1952.03.29

【後撰和歌集 天海寄進奥書】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:日光市
  • 区分:有形文化財(書跡)
  • 種類:指定

(ごせんわかしゅう てんかいきしんおくがき)

●指定年月日

昭和27年3月29日指定

所在地

日光市山内

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

二荒山神社

●文化財概要

縦21.8センチ 横16.5センチ
後撰和歌集巻1春上から巻10恋2までを収めた上巻1冊の冊子で、完本ではない。料紙は、美しい数種の染め紙と飛雲の文様をすき込んだ紙に、金銀切箔の装飾を施したものを用いているが、この美術的価値の高い装飾料紙の色調や賦彩の技巧は平安末期特有の香り高いものである。
本書の内容を流布本と比較すると、毎巻にわたって1首以上の脱落があり、かつ、流布本にはない11首が書き加えられており、藤原定家校勘前の伝本であることは疑いないところである。その書風も平安末期におけるかなりの名筆で、枯淡な境地が見られ、あるいは藤原教長晩年の作ではないかとも思われる。
本書の終りの追補の1紙に「滝尾内陣 天海(花押)」と天海の自署があり、長い間滝尾権現に宝蔵されてきたものであるが、寄進された年紀は明らかでない。