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1984.06.01
【拾得の図鐔】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:那珂川町
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(じっとくのずつば)
●指定年月日
昭和59年6月1日指定
●所在地
那須郡那珂川町小川
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
個人所有
●文化財概要
この鐔は縦8.1cm、横7.4cm、厚さ0.4cmの木瓜形で極上質な赤銅地に魚々子地を持ち、老松下に箒を持って立つ拾得の姿を金銀高彫象嵌であらわしたものである。銘により土屋国親の作とわかる。
国親は水戸出身の江戸末期の金工で初銘を「安昌」と切り、次に「国親」、次に「安親」と銘し、安親五代目を継いだ。国親銘の頃に野州黒羽藩に滞在し、黒羽の門人「土屋信親」、また、日光では「神山致導」などを指導して下野金工史上に大きな足跡を残し、嘉永五(1852)年に65歳で没している。