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1950.08.29
【斧】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(工芸品)
- 種類:指定
(おの)
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
日光市山内
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
輪王寺
●文化財概要
総長17.2センチ 柄長95.1センチ
鉄鍛造の撥形の斧で、中央に大きな猪目を透している。柄は長く木製で黒漆を塗り、金銅の蛭巻をめぐらし、上下には金銅の金具を付けている鎌倉時代の作である。
この斧は修験道入峰の際に山伏が持つ儀具の一つである。柄は蛭巻を施しているが、蛭巻は、刀の鞘にも用いられ、刀身をおさめた鞘をぐるぐる巻きにして割れを防ぐ実用から発した装飾法で、中世のなぎなた柄や、刀剣の鞘に多く用いられ、鉄・銀銅・金銅などの蛭巻が知られている。近世にはこれがさらに装飾化して塗装表現となり、金截金押、金箔押または色漆の蛭巻塗りとなって、斬新なデザインの一つとなり流行した。これらは、二荒山神社に奉納された多数の刀剣武具類とともに、日光修験の性格をも物語っている。