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とちぎの文化財

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1967.12.22

【木版一切経】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:大田原市
  • 区分:有形文化財(書跡)
  • 種類:指定

(もくはんいっさいきょう)

●指定年月日

昭和42年12月22日指定

所在地

大田原市黒羽田町

アクセス方法

JR宇都宮線西那須野駅から東野バスで35分、東野黒羽営業所下車。大田原市役所黒羽支所より徒歩20分

公開状況  

 

所有者又は管理者

大雄寺

●文化財概要

 本経典は、211函、続蔵150函、4500巻である。
 いわゆる経山寺版の一切経と続蔵で、内39部は文政2年(1819)に、藩士の有士等によって筆写されたものである。この一切経は、大雄寺相門前の左側にある通称経蔵(土蔵造り)内の輪蔵中に配架されて納められている。保存状態も良い。
 版に、明時代の萬暦・天啓・祟禎、清時代の康煕の年号がある。我が国の慶長13年(1608)から正徳2年(1712)に当る。寺伝によると、この輪蔵と経典は、初め5代将軍徳川綱吉の常憲院廟内に、元禄年間(1688~1704)に請来し建立所蔵されたものである。8代将軍徳川吉宗の享保の改革により、伽藍縮小の際、大雄寺廓門大和尚に施与され、同和尚が大雄寺に寄附したものである。廓門大和尚は、学僧で寛永寺に教相学を学び、将軍にも度々御進講する程の碩学で、その縁故で施与されたという。