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1950.08.29
【木造 千手観音立像(立木観音堂安置)】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(もくぞう せんじゅかんのんりつぞう(たちきかんのんどうあんち))
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
日光市中宮祠
●アクセス方法
日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きで45分、中禅寺温泉で東武バス立木観音前行きに乗り換えて5分、終点下車、徒歩3分
●公開状況
公開(有料)
●所有者又は管理者
輪王寺
●文化財概要
中禅寺湖畔、歌が浜の景勝の地に、奈良時代末期、勝道上人によって創建されたという中禅寺が存在する。方七間の朱塗の本堂その他の建物が、木立と湖水との間に隠見して、浮世離れした風景をつくっている。観音は立木観音として知られているが、十一面千手観音で中禅寺の本尊である。
像高4.85メートル、十一面をいただいた頭部から、胴体に至るまで桂の一木造りで、その量感と偉容には圧倒されそうである。本像は地方的作家の手になったものであろう。目尻の下った不揃の彫眼、日本人らしい鼻梁、語りかけそうな口元、丸い顔など、密教像に見る神秘性の代りに、親しみの感ぜられる表情をしている。平安時代の制作と思われる。