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とちぎの文化財

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1999.01.18

【木造 聖観音菩薩立像】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:真岡市
  • 区分:有形文化財(彫刻)
  • 種類:指定

(せいかんのんぼさつりゅうぞう)

●指定年月日

平成11年1月18日指定

所在地

真岡市寺内

アクセス方法

真岡鉄道真岡駅下車車で10分~15分

公開状況  

公開

所有者又は管理者

荘厳寺

●文化財概要

像高104cm、髪際高91.4cm
左腕は腰脇で臂を曲げて第一指と第三、第四指を軽く曲げ、未開蓮華を持つ。右腕は膝脇で五指を軽く広げて前方に向け、両足をそろえて台座上に直立する姿勢である。
構造の詳細は不明であるが、耳後で矧ぐ前後二材で、両肩と両臂、両手首、両足先に別材を矧ぎ付ける。宝冠と瓔珞は銅製鍍金、腕釧は彫出、頭部は群青彩、眉毛と目の一部、髭は墨描、口唇朱彩である。
両肩から腰へと流れるゆるやかなプロポーションやモデリング、簡略化された彫りの浅い衣文線、薄手の側面感など洗練された藤原時代の特徴を良く示した12世紀半ば頃の作品である。近年、栃木県内の各地でもこの時期の作品が数多く確認されている。しかし、いずれも地方作のものである。本像は後補の手も加わってはいるが、中央に近い標準的な様式と技術を備えた作である。