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1992.02.28
【木造 薬師如来坐像】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:栃木市
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(やくしにょらいざぞう)
●指定年月日
平成4年2月28日指定
●所在地
●アクセス方法
東武日光線静和駅より車で10分
●公開状況
33年に一回開帳但し17年に半開帳
●所有者又は管理者
滝水寺
●文化財概要
像高は52.0㎝。平安時代の作。
右手は胸前で五指をひろげ、左手は膝上において掌を上にして第3、4指を軽く捻じて薬壷を載せる。右足上にして結跏趺坐する通形の薬師如来座像である。おだやかに刻まれた目鼻立ちやまとまりのよい体部、平行して浅く流れる衣文など平安末期に流行した定朝様の影響を受けている。
桧材の寄木造り、彫眼、表面は古色仕上げ像である。頭部は前後二材で、後頭部のみ左右に割矧ぐ。体部も前後二材で膝前に横木一材と両腰脇に三角材を寄せる。
後世に手を加えた部分は表面の右色仕上げと後頭部、腹部の左膝頭、仏底部の麻布張り、両耳の一部等である。他に膝頭部の横の亀裂や右手指の一部欠失。左手の亀裂等がある。側面から見た感じはかなり上体が前かがみになっているが、当初からなのか後世にこのような状態にしたかは不明である。
台座は仰蓮、返花、框部の三重蓮華坐で、光背は円光背である。いずれも江戸期の作である。