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1971.02.16
【木造 薬師如来坐像】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:佐野市
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(もくぞうやくしにょらいざぞう)
●指定年月日
昭和46年2月16日指定
●所在地
佐野市船越町
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
個人所有
●文化財概要
像高 六二.〇センチメートル、肩巾 三九.〇センチメートル、膝開 四五.〇センチメートル。
刻出された小粒の螺髪、肉髻高く、端然と坐した様は、静寂の裡にも威厳がある。俯瞰の眼ざしと穏やかな鼻梁から感じられる優しさと、強く結ばれた唇から印象される意力とが調和して生まれる表情には、無明の救世主としての薬師如来の慈と威が溢れている。
衣褶や髪際の表現には藤原式を踏襲しているが、①頭部を耳の直後にて矧ぎ、②背後襟の部分を別木にて作り、③玉眼を嵌入せる如き点より、鎌倉時代の彫像と思われる。
光背は過去七仏をつけるなど手の込んだ作りであるが、台座と共に江戸期の後補である。