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とちぎの文化財

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1970.11.20

【木造 釈迦如来坐像】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:大田原市
  • 区分:有形文化財(彫刻)
  • 種類:指定

(もくぞうしゃかにょらいざぞう)

●指定年月日

昭和45年11月20日指定

所在地

大田原市黒羽田町

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

大雄寺

●文化財概要

像高45センチメートルの小像である。本像は、宝冠をいただいている釈迦如来坐像である。宝冠の釈迦如来は、如来になる前の修行中の釈迦で、禅寺に限られており、姿は菩薩であるが、釈迦の定印を結んでいる点で観音と区別される。寄木・玉眼・漆箔。やや面長な点や、衣文がやや複雑化されている点、百ごうに左巻の筋をつけている点、瞳の周りに色を加えている点、宝冠の精巧を尽くしている点などから、時代は室町期と推定される。本像の背面に少し焼痕がみられる。応永33年(1426)代那須太郎資之と那須
五郎資重の不和により、再三戦乱が起こり、大雄寺の伽藍も炎上したといわれるが、本像もその時、厄にあったものと伝えられている。ちなみに、本像は、難を避け、一時白河に移されていたが、文安5年(1448)大関忠増が大雄寺再建の時、迎えて安置入仏したと伝えられる。