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1983.02.04
【木造 阿弥陀如来坐像】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:栃木市
- 区分:有形文化財(彫刻)
- 種類:指定
(あみだにょらいざぞう)
●指定年月日
昭和58年2月4日指定
●所在地
●アクセス方法
JR両毛線岩舟駅より車で10分
●公開状況
公開
●所有者又は管理者
住林寺
●文化財概要
左手を膝上に置き、右手を前に出して掌を見せ偏組右肩の袖衣を着て右足を上に結跏趺坐する。来迎印の阿弥陀如来である。桧材、漆箔、玉眼である。
像は螺髪を刻出し、面相は伏目のおだやかな目鼻だちであり、衣文の彫りも浅く整った表現など平安末の特色がある。しかし引き縮った両頬、小さ目ながら掘り口の鋭い唇、豊かな肩の張りなど新しい時代への様式も目につく。この像で特に重要なことは玉眼である。今のところ史上に現れた最も古い彫眼像は仁平三年(1153)銘の奈良県長岳寺の仏像である。本像は遅れること30年であり関東の地では最も古い彫眼像である。
背面及び膝裏、大腿部に黒書銘がある。それによると本像は寿永二年(1183)から造りはじめ翌年の寿永三年に完成し、建物も同時に建てられた。
なお、阿弥陀如来像表面の漆箔や左手首先の表面の漆箔は後世のものである。