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2017.10.27
【東武鉄道大谷向駅上りプラットホーム】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(建造物)
- 種類:登録
(とうぶてつどうだいやむこうえきのぼりぷらっとほーむ)
●指定年月日
平成29年10月27日指定
●所在地
日光市今市
●アクセス方法
東武鬼怒川線大谷向駅構内
●公開状況
公開
●所有者又は管理者
東武鉄道株式会社
●文化財概要
大谷向駅は、大正6年(1917)1月2日下野鉄道大谷向今市(現大谷向付近)~鬼怒川右岸(中岩、現新高徳南方、のち廃止)開業の際に新設された。下野電気鉄道は、昭和18年(1943)5月東武鉄道に戦時統合され、鬼怒川線となっている。
下今市方面に向かう二番線の乗降場で、駅本屋の正面(南側)に位置しており、全長90m、幅員約2.9~2.3mの相対式乗降場である。構造形式は、盛土式であり全長90mのうち61mに玉石積の擁壁が使われている。乗降場の笠石部分は、乗降場を扛上した工事の痕跡が残っている。昭和6年に建設された。
鬼怒川線の建設にあたっては、鬼怒川および大谷川流域で産出される「玉石」を建設資材として使用したことが資料で判明する。そのため、プラットホーム擁壁にもその玉石が使われた可能性が十分考えられる。玉石積プラットホームは、東京と北関東を結ぶ東武鉄道線においても鬼怒川線にのみ見られる工法であり、同路線の建設における特徴を示しており開業時の姿を伝える貴重な鉄道施設である。