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2024.08.27
【栃木県上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦 附 刻書瓦残欠、軒丸・軒平・道具瓦】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:上三川町
- 市区町村:宇都宮市
- 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
- 種類:指定
(とちぎけんかみこうぬし・もばらかんがいせきしゅつどこくしょがわら つけたり こくしょがわらざんけつ、のきまる・のきひら・どうぐがわら)
●指定年月日
令和6年8月27日指定
●所在地
宇都宮市旭、上三川町しらさぎ
●アクセス方法
芳賀・宇都宮LRT 飛山城跡停留場から徒歩約20分
●公開状況
随時
とびやま歴史体験館にて保管
●所有者又は管理者
宇都宮市、上三川町
●文化財概要
栃木県上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦 1,461 点
附 刻書瓦残欠 831点、軒丸・軒平・道具瓦 59点
上神主・茂原官衙遺跡は、宇都宮市茂原町と上三川町上神主にまたがる、飛鳥時代後半から平安時代前期にかけて営まれた郡衙(ぐんが)跡とみられ、8 世紀後半の礎石瓦葺建物跡(東西 31m・南北 9m)から多量の刻書瓦が出土した。釈読できた刻書はほとんどが人名で、主に当時の郷名や地名と共通する氏、および個人の名が刻まれている。こうした文字瓦が官衙跡からまとまって出土することは全国的にも稀少である。
これらは、官衙(かんが)運営の中心を担った礎石瓦葺建物に伴う瓦生産とその供給に際しての、河内郡内に居住した氏族の関わり方を解明するうえで重要である。わが国の古代官衙跡における瓦の生産・供給の在り方を窺い知ることができる一括資料として、その学術的価値は高い。