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とちぎの文化財

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1990.06.29

【根古谷台遺跡土壙出土品】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:宇都宮市
  • 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
  • 種類:指定

(ねごやだいいせきどこうしゅつどひん)

●指定年月日

平成2年6月29日指定

所在地

宇都宮市本丸町、旭1丁目地内 (宇都宮市役所東側)

アクセス方法

JR宇都宮駅より関東バス市役所行き終点

公開状況  

公開
宇都宮城址公園内 清明館展示室

所有者又は管理者

宇都宮市

●文化財概要

 本出土品は、国指定史跡根古谷台遺跡から出土したものである。根古谷台遺跡は霊園墓地造成に先立つ発掘調査で発見されたもの で、縄文時代前期の大型建物を含む集落跡である。この集落跡は東西約300m、南北約150mの広がりを持ち、その中央の広場には墓壙( 墓穴)と思われる339基の土坑が発見された。
 このうち7基の土坑から出土した石製耳飾4個、石製丸玉2個、石製小玉5個、石製管 玉13個の装身具類と石匙(いしさじ)5個、石鏃3本が指定されている。これらの出土状態は、石製けつ状(けつじょう)耳飾りが2個 ずつ対になって、また石製丸玉・小玉が石製管玉と共に数個ずつ組み合って、それぞれ2基の土坑から出土するなど、装身具を装着し たままの遺体埋葬の実態を示している。また石器類についても副葬品的な性格が想定できる。石製けつ状耳飾りや石製丸玉などの石器類は、厳選された石材を用い高度な技術によって製作されたもので、ものによっては石製装身具の製作技法の一端を良くあらわしている 。
 墓壙からの出土品が稀な縄文時代にあって、本指定品は、当時の装身具及び副葬品を納める実態を復元する上で重要であるとともに 、縄文時代前期の石器の製作技術を良く示しており、極めて重要なものである。