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とちぎの文化財

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1989.06.12

【深鉢形土器残欠共】

  • 文化財種類:国指定等文化財
  • 市区町村:那須塩原市
  • 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
  • 種類:指定

(ふかばちがたどき ざんけつとも)

●指定年月日

平成元年6月12日指定

所在地

那須塩原市三島五丁目一番地(那須野が原博物館)

アクセス方法

JR宇都宮線西那須野駅西口下車-JRバス関東塩原温泉行きで約10分三島農場下車-徒歩で5分

公開状況  

公開(有料)
一部について、同博物館で展示公開

所有者又は管理者

那須塩原市

●文化財概要

 この土器は、槻沢遺跡から出土した縄文中期の土器で一つの袋状土坑から約30個体が出土した。関東・東北地方の土器型式を含み、一部には北陸地方の影響を受けたものがあるなど、一括出土した土器として大変貴重なものである。その土器のあらましは次の通りである。

①個数  30個(ほかに破片あり)
②大きさ 最大 高さ50.8㎝ 口径 32.0㎝
       最小 高さ10.8㎝ 口径 13.2㎝
③型式   阿玉台Ⅳ式 (関東東部系)
       大木 8a式 (東北南部系)

 土器の発見は、昭和52年(1977)の大規模農道(ライスライン)建設にともなう発掘による。この時多くの袋状土坑が発見され、その内の1つ(14H-P2 ,通称30個ピット)から出土した。
 この土坑は□径90㎝・深さ85㎝・底の直径237㎝で、土器はこの穴に廃棄されたものであった。また土坑が埋没した後にその上に中期末の住居が作られるなど、縄文土器研究の上で貴重なものとなっている。