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文化財検索
1967.04.07
【版本大般若経】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:真岡市
- 区分:有形文化財(書跡)
- 種類:指定
(はんぽんだいはんにゃきょう)
●指定年月日
昭和42年4月7日指定
●所在地
●アクセス方法
真岡鉄道北真岡駅下車徒歩15分~20分
●公開状況
公開
公開(要事前申し込み)
●所有者又は管理者
大前神社
●文化財概要
全600巻であったが、14巻が失われ、586巻が現存している。
主な奥書は28巻、180巻、228巻、289巻、451巻、600巻にあり、また600巻に伝来等の識語がある。
本経第600巻の巻末に、「此経版、喜捨施入江州佐々木新八幡宮、専為上酬四恩下資三有無辺法界広大流通者、康暦元年己未八月七日 幹縁比丘勝源 願主当国大守菩薩戒弟子崇永」とあり、近江の守護崇永(六角氏頼)が大般若経600巻の版木を近江(滋賀県)の佐々木新八幡宮に寄進したというのである。
康暦元年(1379)に刻成したこの版木は、京都の五山版をもとにして、新たに彫刻して開版したものである。大前神社に奉納された大般若経はこの版木で刷られたものであり、別の奥書(例えば68巻)から、明徳3年(1392)に、隼人佐大江宣村が願主となって大前神社に奉納されたことも明らかである。
佐々木八幡宮に寄進された版木で刷られた大般若経は、現在滋賀県安土町正禅寺、同滋賀町樹下神社、広島県尾道市西国寺、愛媛県伊予市伝宗寺、徳島県勝浦町妙音寺に伝わっており、大前神社のものを含めると6組が確認される。