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1964.01.07
【田中正造墨跡】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:宇都宮市
- 区分:有形文化財(考古・歴史資料)
- 種類:指定
(たなかしょうぞうぼくせき)
●指定年月日
昭和39年1月7日指定
●所在地
宇都宮市泉町
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
個人所有
●文化財概要
二幅とも画仙紙に二行に書かれており、大正元年県議会終了後、宇都宮六三四楼において開催された晩さん会の席上で、所有者の先代上野松次郎のために揮亳されたものである。一幅は、「あどけなき おのがこころをたどりつつ 神の教のままをそのまま」と宇都宮市横川セツ氏所有のものと同文であるが、他の一幅は「老築し 此身は数にとらねども 無邪気の民の末いかにせん」の歌が揮亳されている。 この歌も明治三三年から同三六年頃までのノートや手紙にも記されているが、同三六年一二月岩崎佐十にあてた手紙の中に「三二年の事をおもいだして」と前書きし、この歌を書き添えていることからあるいは、この頃よんだものとも思われる。 これを揮亳したのは、没する前年であり、晩年のこととて、この「老築し」の一首が胸中に浮んだものと思われる。