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とちぎの文化財

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1972.01.21

【祈祷札版木】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:宇都宮市
  • 区分:有形民俗文化財
  • 種類:指定

(きとうふだはんぎ)

●指定年月日

昭和47年1月21日指定

所在地

宇都宮市下ケ橋町

アクセス方法

河内地域自治センター(旧河内町役場)より、北へ車で10分

公開状況  

公開
常時(要確認)

所有者又は管理者

西下ケ橋自治会

●文化財概要


 この版木2枚は、真言宗寺院養善寺(明治3年廃寺)にあった安産子育の祈祷札の一部です。この寺の最盛期には、旧暦の1月と10月の24日に地蔵会が催され、この時この版木で刷った地蔵版画が「オスガタ」とよばれ特別に加持護摩を依頼した信者に授けられたといわれています。大きい版木で刷られたものは掛軸として、小さい方はそのまま信者に授与されました。このオスガタを妊産婦が枕元に飾ると安産間違いなしという俗言が近隣一帯に流布しています。
 この大小2枚の版木には、地蔵の絵姿と真言宗本山の京都智積院権僧正頼如の祈願文が彫られています。この版木は本県の民間信仰の仏として最もポピュラーな地蔵に対する、一般庶民の信仰を知る重要な手がかりともなる資料であると同時に、美術的に見ても素晴らしいものです。