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1950.08.29
【紙本墨書 東照権現祝詞(伝 春日局筆)】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:日光市
- 区分:有形文化財(古文書)
- 種類:指定
(しほんぼくしょ とうしょうごんげんのりと(でん かすがのつぼねひつ))
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
日光市山内
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
輪王寺
●文化財概要
本書は、徳川家光の乳母春日局が東照宮の神前に捧げたものと伝えられている。家光が徳川家3代目の将軍となったことはもとより、数度の病気も平癒し、江戸城の普請も無事竣工したのは、ひとえに東照権現守護の力であると奉謝し、なお、将軍家の限りない幸福を祈願していることなど春日局でなければ書けないような詳しい因縁を記しており、局自身が記した祝詞草稿とみられる。
春日局は寛永17年(1640)上洛し、その帰途日光山に登っているので、おそらくその際東照宮の神前でよみ、これを献じたものであろう。当時春日局は62歳であった。春日局は俗名阿福、明智光秀の家臣斎藤利三の娘で、初め稲葉正成に嫁し、正勝・正利を生み離別、元和6年(1620)家光が生まれると乳母となった。家光の将軍継承に尽力したため信任殊にあつく、のち春日局の称をたまわり、従三位から従二位に進められた。寛永20年(1643)9月65歳で没している。