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1966.02.08
【紙本墨画 竜虎図】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:宇都宮市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(しほんぼくがりゅうこず)
●指定年月日
昭和41年2月8日指定
●所在地
宇都宮市大谷町
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
個人所有
●文化財概要
画家は大胆にも屏風の中央に大きく龍頭だけを描いた黒雲に乗じ来って、黒雲の裂目から頭を現わした瞬間の凄まじい勢いと、神秘を狙ったのであろう。やがて渦巻く黒雲の中から体の一部と爪だけが、巨竜を暗示するように出現する。真下には大海が広がり、波浪は竜を迎える如く又抗する如く高く揚っている。一気に引かれた波の線、簡にして力ある波頭など、画家は興に乗じて筆を振っている。 「虎之図」は竜の天界の支配者であるのに対して地上の支配者、竜の精神に対する物質の象徴として描かれたものである。丘陵の線、竹葉と竹幹の生気と風韻などに、愛山の力量が見られる。八一歳の健筆である。