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とちぎの文化財

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1972.01.21

【紙本淡彩 山村団欒図】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:足利市
  • 区分:有形文化財(絵画)
  • 種類:指定

(しほんたんさいさんそんだんらんず)

●指定年月日

昭和47年1月21日指定

所在地

足利市本城

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

足利市

●文化財概要

縦171.0cm 横96.0cm 田崎草雲筆
 近景 木立に囲まれて茅葺の一屋があり、屋内に糸を紡いでいる2人の女の姿が窓越に見える。隣の馬屋には馬に飼糧をやっている農夫の上半身が見られる。左手には庭を隔てて茅葺の収蔵小屋の数棟が並び2人の農夫がまゆ篭らしいものを奥に運んでいる。庭先にはヒナを連れた一羽の雌鶏が長閑な農村の風景を作っている。ぶどう棚には紫水晶の房が垂れ傍らには筧の水が音を立てて流れ、地に注いでいる。中景の山は屏風のように茅屋とその周囲の木立とを抱えるように聳えたち、数条の滝は落下するなり雲烟を四周に拡げている。本図は草雲46歳の作品で群馬県の某農家のために一家団欒の光景を描いたものという。この大幅を欠ける所なく完璧に処理した草雲の構成力と気魄とに圧倒される。墨色の秀潤に加うるにわずかな淡彩の添加は生き生きとした暮らしの活力さえ、そこに感じさせる。