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1995.08.22
【紙本著色 牡丹図屏風】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:足利市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(しほんちゃくしょくぼたんずびょうぶ)
●指定年月日
平成7年8月22日指定
●所在地
足利市緑町
●アクセス方法
●公開状況
草雲美術館にて所蔵
●所有者又は管理者
(財)足利市民文化財団
●文化財概要
田崎草雲筆
本作品「牡丹図屏風」は、南画花鳥図の好題である「玉堂富貴図」を連想させる太湖石に芳麗な牡丹を配するもので、左右双方の株の牡丹が美を競って対峙する体をとっている。草雲花鳥図の根はあくまで写山楼一派(谷文晁門)の学画理念にあり、自身その高弟渡辺崋山の作品に触発されるところ多く、また当時流行の椿椿山や岡田閑林の影響も少なくない。さらには、明治の新しい御代に画家として専念する決意を固めて以来、中国舶載画や日本の名画に範を求めることにも積極的となり、一時期、尾形光琳や酒井抱一等琳派の装飾画法の研究に努めたことも知られている。本作品は、桐生の祭りの踊り屋台の背景画として制作された「八ツ橋図屏風」や「松島図屏風」とも共通する琳派風の装飾性や気品を感じさせる優品である。