SEARCH
文化財検索
1937.08.28
【紙本著色 長尾景長像・長尾憲長像・長尾政長像】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:足利市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:認定
(しほんちゃくしょく ながおかげながぞう・ながおのりながぞう・ながおまさながぞう)
●指定年月日
昭和12年8月28日指定
●所在地
足利市西宮町
●アクセス方法
JR足利駅から車で約10分
●公開状況
非公開
●所有者又は管理者
長林寺
●文化財概要
○景長像(縦76.0cm 横40.0cm)
坊主頭で、やや丸顔の頬にかなりの髭をたくわえている。僧衣をまとい坐した景長自身を画いたものという。頭上には「武倣文与又倣禪行師建寺旧回縁曽□藝祖無無功徳□作飲光微笑傳 千尺霊苗穿碧□一枚□満長天子孫□ 此擧揚有三國守明鞭来光 住山比丘□老納書 遠行太永八年子戌正月十五日」の賛(墨書)がある。景長は足利長尾氏初代景人の次男で兄定景のあと、三代目当主となる。但馬守と号し、絵をよくし、長尾氏三代の画業を開く。
○憲長像(縦78.0cm 横40.0cm)
坊主頭で顔は少しふっくらとして面長、斜め上方をみ、黒色の袈裟をつけ短刀を腰に、右手に金色の扇子を立て、左手を膝におき、塁台上に趺坐する。右上端に「遠行天文十九年戌庚 一月廿四日」の墨書銘がある。憲長は四代目当主で、長林寺文書にある天文年中の自画像がこれであろう。
○政長像(縦84.0cm 横40.0cm)
剃り上げた頭頂に小型の黄色帽をのせ、口髭をたくわえ前方をみ、赤色の着物に白色に染抜いた上衣をまとい、太刀をたばさみ、右手に金色の扇子を持ち、左手を膝におき塁台上に趺坐する。五代目当主政長の自画像という。三像とも保存よく、景長像は大和絵風、憲長、政長像は漢画の描線が使われている。