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とちぎの文化財

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1970.11.20

【絹本淡彩 広凌観瀾図】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:大田原市
  • 区分:有形文化財(絵画)
  • 種類:指定

(けんぽんたんさいこうりょうかんらんず)

●指定年月日

昭和45年11月20日指定

所在地

大田原市黒羽田町

アクセス方法

東北新幹線那須塩原駅下車、町営バス那須塩原線で25分、町役場より徒歩15分

公開状況  

随時
随時公開

所有者又は管理者

大雄寺

●文化財概要

縦157センチメートル、横70センチメートル。筆者は、小泉檀山斐である。臨川亭主人の需めに応じて描いた。図は、岩壁に押寄せる波浪と朔風にあおられる岩上の老松が、一体としてとらえられている。まさに、自然の威圧を告白している様を描いた、異色ある構図である。斐は、香魚(アユ)や人物を描くのに巧みであり、高い評価を得ており、山水はこれに及ばないといわれている。しかし、本図は山水を描いた傑出した作品であり、この方面の技倆も高く評価される。三田地山は、斐を評して「絶念於名利、老益風雅」としている。本図は、まさに評と合致する風趣ある優品である。なお、本図の構成の左右をかえた同名の図があるが、本図の方が優れている。