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とちぎの文化財

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1974.03.08

【絹本著色 両界曼荼羅図】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:鹿沼市
  • 区分:有形文化財(絵画)
  • 種類:指定

(けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず)

●指定年月日

昭和49年3月8日指定

所在地

鹿沼市西沢町

アクセス方法

JR鹿沼駅東武新鹿沼駅前「鳥居跡町」からバス「久保町」下車50m南摩支所前」下車0.1km

公開状況  

 
管理者に連絡のこと

所有者又は管理者

正蔵院

●文化財概要

曼荼羅とは、仏教の宇宙観や教理によって、諸尊を絵画的に図式にあらわしたものです。本図はまれに見る大きなものである。両界とは、金剛頂経による金剛界、大日経による胎蔵界の二つのことです。
[金剛界曼荼羅]金剛界は、人の心の中にある仏心を自覚させ、即身成仏への道を示しています。九会に区分され、中央成身会の中央に配された大日如来は、忍者のような智拳印を結んでいます。江戸時代以降に描かれた曼荼羅の多くは、諸尊の姿が品位を失い、いたずらに華麗に陥っていますが、本図は内院および外院の諸尊の表情など、華美に走らず、謹厳に描かれていることが知られています。
[胎蔵界曼荼羅]胎蔵界では、胎児が母胎の中で育まれ成長していくように、人が菩提心に目覚め、悟りに導かれていく姿を展開しています。全体は十三大院に区分され、中台八葉院の中心には大日如来が座しています。周縁の外金剛部院まで数えれば414の諸尊が描かれていて、それぞれの表情を観察してみるのも楽しいものです。特に中台八葉院の左右、蓮華部院と金剛手院の諸尊の描写は優れています。