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1950.08.29
【絹本著色 仏国国師像】
- 文化財種類:国指定等文化財
- 市区町村:大田原市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(けんぽんちゃくしょく ぶっこくこくしぞう)
●指定年月日
昭和25年8月29日指定
●所在地
大田原市雲岩寺
●アクセス方法
●公開状況
非公開
東京国立博物館にて展示(不定期)
●所有者又は管理者
雲巖寺
●文化財概要
東山雲巖寺仏国国師は、諱を顕日、字を高峰という。本頂相は、絹本着色で、縦1024センチメートル、横40センチメートルの軸装である。画像は、痩躯温容、やや俯瞰した眼ざし、固く結ばれた口元に禅師の面影が偲ばれる。この個性的表現には、宋朝伝来の頂相に大和絵の写貌法がよく活かされている。絵の上方に、「萬里片雲収、秋高爽気浮、遍界不蔵真面目、清風匝地幾閑休、明了道人絵予幻質請賛因為之書、高峰叟」の自賛が書かれている。室町時代の得がたい名品であり、寿像と目される高峰顕日坐像同様、同寺と開山上人との深い縁を示すものである。
仏国国師は仁治2年(1241)後嵯峨天皇の皇子として京都に生まれた。16歳で出家し、宋の高僧無学祖元(仏光国師)より伝法受衣があり、その法嗣となる。後に東山雲巖寺を開山し、専ら四衆を教化すること30有余年、朝野の崇敬をあつめた。正和5年(1316)10月20日遷化された。世寿76歳であった。墓地は雲巖寺境内にある。