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1992.02.28
【絹本著色 孔雀明王図】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:さくら市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(けんぽんちゃくしょく くじゃくみょうおうず)
●指定年月日
平成4年2月28日指定
●所在地
さくら市氏家
●アクセス方法
JR宇都宮線氏家駅から2㎞
●公開状況
公開(有料)
さくら市ミュージアム荒井寛方記念館にて展示
●所有者又は管理者
さくら市
●文化財概要
縦 125.7㎝ 横 41.8㎝ 軸装
荒井寛方作 1926年ごろ(作者48歳ごろ)
「仏画の寛方」と呼ばれるように本県氏家出身の院展系日本画家荒井寛方(一八七八-一九四五)の仏画は定評があるが、晩年の敬虔な祈りを誘う色彩を抑えた壮重なそれにくらべ、インドから帰国してまもなくの壮年期のそれはきらびやかで人間くさく、また不思議な色香が漂う。
この時期、大正末年から昭和の初めにかけて寛方はカラフルな孔雀明王を好んで描いているが、本図は、金泥の高雅な光と淡いパステル調のふわっとした暖かい色づかいで全体をまとめており、特に背後に火焔型光背に沿ってまさに炎のようにゆらめく美しい孔雀尾羽をあしらい、画面手前に覗く羽裏に思い切ってピンクを用いるなど、その斬新な試みは高く評価されてよい。