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とちぎの文化財

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1962.08.07

【絹本著色 朝陽鳴鳳図】

  • 文化財種類:県指定等文化財
  • 市区町村:足利市
  • 区分:有形文化財(絵画)
  • 種類:指定

(けんほんちょしょくちょうようめいほうず)

●指定年月日

昭和37年8月7日指定

所在地

足利市緑町 早雲美術館

アクセス方法

 

公開状況  

 

所有者又は管理者

足利市

●文化財概要

絹本著色、三幅対、田崎草雲筆、たて114㎝、よこ41.5㎝、中央の画に大きく描かれた雄鳳は、瑞雲ただよう岩上に暁を告げている。その右方に胸から上部を見せて雄鳳が立つ。頭部から首筋にかけての雄鳳の美しい羽毛は朝風にそよぎ、大きく弧を描いた美しくもたくましい尾羽は、瑞鳥の神秘さえ感じる。右の画は「山禽の春」である。太古石の側に一樹を描き、岩上に友を呼ぶ小禽、岩下に花をつけた椿を二段に描いている。かたわらにほころびかけた「ろう梅」をあしらって、梅の精白に椿の深紅を引立たせている。筆致も温雅である。左は「牡丹」である。目のさめるような絵である。淡紅の花に交った二輪の緋牡丹と一輪の白牡丹が、見る目に鮮やかである。群雀が花の上に乱舞し、静かにしてうららかな世界である。草雲の山水画は定評あるところであるが、花鳥画においても見るべきものを残している。この三幅画の如きは草雲花鳥画の代表作品というべきであろう。