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1981.10.27
【絹本著色 西王母図】
- 文化財種類:県指定等文化財
- 市区町村:佐野市
- 区分:有形文化財(絵画)
- 種類:指定
(けんぽんちょしょくさいおうぼず)
●指定年月日
昭和56年10月27日指定
●所在地
佐野市栃本町
●アクセス方法
●公開状況
●所有者又は管理者
個人所有
●文化財概要
縦113.5センチメートル 横50センチメートル
小堀鞆音が中国の故事にある仙女西王母と、その侍女を描いたものである。西王母は唐衣をまとい、上体を幾分ひねり気味にして斜め右下方に視線を向けており、両手は袖の中に入れて合わせ、肩にかけた頭巾が両脇になびいている。西王母の面貌は、やさしさの中に仙女らしい幽玄味が漂っている。衣の描線も的確であり、衣文の模様も巧緻をきわめ、画面の構図が整っている優作のひとつである。鞆音は元治元年(1864)小中村(佐野市)の画家須藤晏斎の次男として生まれ、幼くして絵を好み父について学ぶ。小堀家の嗣子となるが、14歳の時上京して独学で土佐派の画風を研究し、また故実の研究家川崎小虎に師事する。東京美術学校(現芸大)教授、美術院会員、帝室技芸員を歴任し、歴史画、風俗画を得意とする。数々の共進会に出品して賞を受けている。昭和6年68歳で没した。